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短歌入門部屋


短歌投稿掲示板(過去ログ)
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『題詠』短歌掲示板(投稿はこちらから)

短歌投稿掲示板:過去ログ(ホーム)

(一番下からお読みください)
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黒路さん。ありがとう  投稿者: 沙羅  投稿日: 8月 7日(日)07時10分33秒
>うん、そのあたりのことをどこまで表現できるかに歌人の力量が問われるような気がします。

そのとおりですね。こういう歌は難しいし、生半可な気持ちでは詠えません。
昨日が8月6日でなかったら投稿しなかったレベルだと思います。


>千羽鶴ひたすら折りて残された命の時を越えようとする

1年前この歌の千羽鶴を広島まで収めに行ったのです。
千羽鶴の願いはかなわなかったけれど、せめて平和への願いの鶴として完成したかったので、最後まで折り上げて。

広島平和公園に足を踏み入れたとたん、地から死者たちの霊気が立ち上ってくる感覚がして、泣き出してしまいたいのをこらえながら原爆ドームの前に立ち尽くしました。

昨日はその時のことを思い出してね・・


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沙羅さん、こんばんは〜^^  投稿者: 黒路よしひろ  投稿日: 8月 6日(土)23時43分15秒
はあ〜〜、今日の奈良は一雨降ったので涼しくてすごしやすいです〜(笑)
そうそう、昼間遠出した帰りに書店によったら、巻末に新仮名と旧仮名の対照表が載っている俳句の古語辞典があったので、思わず買ってしまいました。
これで勉強して、僕も旧仮名の文語短歌に挑戦してみようかな(って、また恥かくだけか^^;)

>「滅びの火二度と落とすな」広島の死者たちの声地に満つる日よ

今年は戦後六十年なので、どのテレビ局も原爆関係の番組に力が入っていますね。
被爆者達の証言や映像を見ていると、戦争をおこなってしまう人間という存在に対して寂しいようなやるせないような、言いようの無い気持ちになってしまいます…

えっと、この歌の上の句ですけど、原爆の犠牲者たちの叫びとしてはどうしても弱く感じてしまいますね^^;
まあ僕たちが第三者である以上、冷静な表現になってしまうのは仕方がないのですが、本当の犠牲者達ならもっと狂ったような叫びになると思うんです。
ですからこの場合、せめて表記だけでも…

「滅ビノ火二度ト落トスナ!!!!」広島の死者たちの声地に満つる日よ

これぐらいはやったほうがいいと思います。
同じように結句も「満つる日よ」でまとめてしまうにしては、あまりにも内容が重過ぎますよね。
あと、「声」も弱すぎるように思います。
そうですね、たとえばここは…

「滅ビノ火二度ト落トスナ!!!!」広島の地に死者たちの叫び渦巻く

最低でもこれぐらいのほうがよいのではないでしょうか。

う〜〜ん、こういう歌はやっぱり難しいですよね^^;
はたから想像すると、犠牲者達は「平和を願っている」なんていう奇麗事になっちゃうんだけど、実際にはもっといろいろな思いが渦巻くわけで…
もちろん<怨み>や<憎しみ>みたいなものもあって当然で、たとえば阪神大震災にしてもテレビ番組なんかでは良識派(?)の被災者しか映さないけれど、実際には心を病んで「みんな同じ目に遭えばいいんだ!!!」なんて叫んでる人もいるんです。

うん、そのあたりのことをどこまで表現できるかに歌人の力量が問われるような気がします。

沙羅さん、それではまた(^・^)


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滅び  投稿者: 沙羅  投稿日: 8月 6日(土)16時41分27秒
>「滅びの火二度と落とすな」広島の死者たちの声地に満つる日よ



つたない歌ですが、原爆記念日の今日に捧げます


2日館遠出して遊んだらすっかり短歌モードがなくなってしまって、しばらくご無沙汰でした。

復活できたのでしょうか?(笑)
編集済


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kyoさん、こんにちは〜〜^^  投稿者: 黒路よしひろ  投稿日: 8月 6日(土)13時47分32秒
>ペンギンみな滅びるほどの暑い日はコーヒーをホットで飲むのが<通>

はははは、kyoさん、この歌面白くていいですよ〜〜(笑)
暑いときに熱いものを食べる(飲む)のは、身体にもいいんですよね。
まあ、僕は夏は絶対にアイス珈琲ですけど(しかも氷たっぷり入れて^^)

あと、初句の「ペンギン」もすごく生きてます!
初句というのは短歌の<顔>のようなものなので、この部分をどんな言葉ではじめるかはじつはすごく重要なんですよ^^

えっと、この歌、一読してまず気になるのは字余りや字足らずによる「調べ(リズム)」の悪さですね^^;
ちなみにご存知かもしれないけど「コーヒー」は四文字、「ホット」は三文字として数えます。

ただ、小文字の「や行」だけは前の文字と合わせて一文字とするようです。
たとえば、「今日(きょう)」は二文字、「観客(かんきゃく)」は四文字といった感じで。

余計な話が長くなりましたね^^;
歌のほうに戻りますけど、まず初句は単純に「ペンギンが」としてもいいのではないでしょうか。
それと、下の句ですけど、ここは思い切って順序を変えて…

ペンギンが滅びるほどの暑い日に<通>はホットで珈琲を飲む

こんなふうにした方が、歌として完成度がますように思います^^
まあ、こんな感じで推敲の参考にでもしてください(笑)


そうそう、あと、別にどうでもいいことかもしれないけど、記号符<>やスペースなどは短歌雑誌などの用例に基づいて全角文字を使ったほうがいいと思いますよ(僕も最初のころは半角を使ってたんだけどね^^;)

kyoさん、それではまたね〜(^・^)


さ〜〜て、今日はこれから遠出だ…
まあ、夜までには帰ってきますけど。


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お題「亡ぶ」投稿 2  投稿者: kyo  投稿日: 8月 6日(土)02時03分58秒
ペンギンみな滅びるほどの暑い日はコーヒーをホットで飲むのが<通>

<通>をとおす人間は、冷酷なところが在るかもしれない。玉の汗かいてラーメンすすってるあいつも・・・


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スズメさん、ども〜♪  投稿者: 黒路よしひろ  投稿日: 8月 5日(金)23時48分7秒
いや〜〜、スズメさんの声はいつも大きくて元気だなあ〜(笑)
それにしても今日の暑さには参ってしまいましたね^^;
ほんとは昼間、時間があったんだけど、暑くてとても掲示板のお返事を書く気にはなれなかったです。
夜になってようやく涼しくなってきたので、なんとかやる気が出てきた…

>滅びへと向かい誰もが生きているたったひとつの命を抱いて

おお〜〜、さすがにスズメさん、この歌も素敵ですよ〜^^
この「滅び」は「死」ということですよね。
まあ、深読みするなら「人類の滅亡」とも取れるけど。

う〜ん、そうだなあ〜、あえて厳しく言うのならどの言葉もちょっとありきたりなので、何か一つ意外性のある名詞などが欲しかったところなんですが…
ただ、いろいろと考えてはみたんだけど、僕もなにも思い浮かばなかった^^;

うん!やっぱりこの歌は、このままで充分素敵ですね(^・^)

それではスズメさん、お互い暑さに負けないようにがんばりましょう☆


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ドドリアさん、こんばんは〜(^・^)  投稿者: 黒路よしひろ  投稿日: 8月 5日(金)22時28分51秒
>授業中母から電話胸ふるえ バイブが教える祖母との別れ

うんうん、この歌、「死」という言葉を使わずにそれを表現したあたり、なかなか上手く詠めていると思います^^

ただ、初句は「授業中」と体言止(名詞で終わる)にしてしまうと、この歌の場合、「調べ(リズム)」がちょっと悪くなってしまいますよね。
そうですねえ〜、ここはただ「授業中」とせず「○○の授業」として具体性を出してみてはどうでしょうか。

あと、「バイブ」と「ふるえ」は同じ意味の繰り返しになってしまうので、この場合「携帯のバイブ」で充分だと思いますよ(ひょっとすると「バイブのふるえ」と「不安な胸のふるえ」をかけてらっしゃったのかもしれませんが、やはりちょっとしつこすぎるように感じます^^;)

数学の授業のさなか携帯のバイブが教える<祖母との別れ>

うん、こんな感じのほうがいいんじゃないかな。
「祖母との別れ」はこの歌のメインテーマなので、記号符などをつけて強調したほうがいいですね^^
その場合、カギ括弧「」だと印象がやわらかすぎるので、山括弧<>のほうが心の痛みを表現するのには向いています。
まあ、こんな感じで推敲の参考にでもしてください^^

ドドリアさん、それではまたね〜♪


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風来さん、こんばんは〜^^  投稿者: 黒路よしひろ  投稿日: 8月 5日(金)22時26分52秒
>中学のクラスメートの写真みて亡き友の名を枠に書く痛さ

風来さんの同級生の方も、もう何人かは亡くなられているのですね。
人が亡くなるというのは寂しいものですよね…

えっと、この歌、四句目まではすんなりと読めて素敵なんですけど、結句で「調べ(リズム)」に無理が生じてしまってますね^^;
そうですねえ〜、「痛さ」はこの場合、はっきりと言わなくても充分読み手が想像してくれると思いますよ。

中学のクラスメートの写真みて亡き友の名を名簿に記す

うん、こんな感じでさらりと流したほうがいいんじゃないかな。
「亡き友の名を名簿に記す」だけで、そのときの風来さんのお寂しい心情はちゃんと想像できますから。

まあ、「名」と「名簿」はだぶってしまうけど、この場合はそれほど気にすることもないと思います^^

風来さん、それではまた♪


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スズメでーす。  投稿者: スズメ  投稿日: 8月 5日(金)08時45分7秒
おはようございます。今日も暑いですね。「滅ぶ」で一首出来ました。


 滅びへと向かい誰もが生きているたったひとつの命を抱いて


明後日は立秋。暑いけど、残りの夏を楽しく過ごしませう。ではでは。


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ドドリアさん、ども〜〜(^・^)  投稿者: 黒路よしひろ  投稿日: 8月 5日(金)00時24分15秒
>授業中母から電話胸ふるえ バイブが教える祖母との別れ

えっと、お題は連想できる歌ならべつにその言葉が入ってなくても構いませんよ^^
お祖母さんとのお別れ、寂しいものですね。
僕の祖母も六年ほど前に亡くなったので、お気持ちよく分かります…

ん?でも授業中に携帯って、ドドリアさんはひょっとして僕が思ってたよりずっと若い方なのかな??
僕は、前回の歌の「オヤジ」はドドリアさんご自身のことだと思ってたんだけど、違ったのか…^^;
(だとすると、お名前のドドリアもあのドドリアさんのことなのかも・笑)

さてさて、もうこんな時間か、そろそろ寝ないと。
添削のほうはまた後ほどしますね。

それではドドリアさん、みなさん、お休みなさ〜い☆


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亡ぶ  投稿者: ドドリア  投稿日: 8月 4日(木)22時59分30秒
黒路さん遅くなりましたが添削ありがとうございます。やっぱり難しいもんですね。
それじゃあ新しいお題でひとつ
授業中母から電話胸ふるえ バイブが教える祖母との別れ
・・・「亡」の字が入ってませんね。


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風来さん、こんばんは〜(^・^)  投稿者: 黒路よしひろ  投稿日: 8月 4日(木)22時33分13秒
おっ、風来さん、東北を一週間もドライブされていたんですか^^
沙羅さんも今いろいろと出歩いてらっしゃるみたいだし、旅行ブームなのかな。
かくいう僕も、奈良県内の名所めぐりばっかりやってるけど(そしていつも迷子になって泣いていたりして^^;)

>幾民と軍国主義の滅びた日「広島」の地に消えることなく

この歌は広島への原爆投下を詠ったものですね。
最近の世論調査では、原爆がなんなのか知らない若者が増えているとか…
まったく、嘆かわしい限りです。
日本は唯一の被爆国として、原爆の非人道的な恐ろしさを伝えていかなければいけませんね。

えっと、この歌、基本的にはこのままでもほとんど問題ないと思いますよ^^
まあ、細かく言うなら結句は何が「消えることなく」なのか、ちょっと分かりにくいですよね。
ここは原爆の後遺症や、心の傷跡などを含めて…

幾民と軍国主義の滅びた日「広島」の地に消えぬ傷跡

こんなふうにしてもいいかもしれませんね。
ただ、こうすると余りにも漢字が多すぎて印象が重くなりすぎるので…

幾民と軍国主義のほろびた日「広島」の地に消えぬ傷跡

こんな感じで「滅びて」を平仮名にしてもいいかも。
まあ、推敲の参考にでもしてください。

風来さん、それではまた〜♪


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亡き  投稿者: 風来  投稿日: 8月 4日(木)21時59分22秒
中学のクラスメートの写真みて亡き友の名を枠に書く痛さ


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えっ、難解??  投稿者: 黒路よしひろ  投稿日: 8月 4日(木)21時45分48秒
詠んだ本人はけっこう単純な歌だと思ってたんだけど(笑)
でも、kyoさん、素敵な返歌、ありがとうございますね〜〜

【死神がくれた果実はサラサラと砂のごとくに崩れて落ちた 】

>未来都市の崩えゆく様の幻影が死神よりの砂の果実か

うん、この歌はちょっと的外れかな(大笑)
いや、元歌自体がかなりいい加減な内容だから仕方ないです^^;

これは「DEATH NOTE(デスノート)」という漫画の中で、リュークという死神が持っていた(死神界の)林檎が、砂のようだったのをそのまま歌にしただけだったりします(苦笑)

あと、この間、沙羅さんへのお返事でも書いた中谷美紀の歌のタイトル「砂の果実」もかけてみました。

短歌はねえ〜、どんな有名な歌人の難解な歌でも、ネタばらしするとずっこけるような内容のものがけっこう多いものなんですよ。



【ほろびゆく国の炎は黒いのよ魚のように燃えているのよ】

>炎より吐き出す煙のゆらめきは亡国おしむレクイエムかも

お〜〜、こちらはちゃんと的を射てますよ〜〜(笑)
「亡ぶ」のお題で短歌を考えたとき、どうしても亡国しか思い浮かばなかったんです^^;

ほろびゆく国の炎は○○○のよ○○○のように燃えているのよ

最初こんな感じでリズム感だけで詠んでみたんだけど、炎の色を何色にするかでまず悩んだ…
もちろん「赤」では当たり前すぎて駄目で、とりあえず「黒」にしたんだけど、今おもうと「碧(あお)い」のほうがよかったような気もしてきた。

あと、何のように燃えているかも悩んだんだけど、ここも当たり前すぎず、かといって奇抜すぎないもので「魚」にしました。

まあ、キャンプなんかで川原で魚を焼くときに、この歌を思い出して口ずさんでくれる人がいたらうれしいのになあ〜、とか思ってます(←そんな人いるわけないだろ!!)

う〜〜ん、みんなの作歌の参考になるかと思って書いてみたけど、またまた恥をかいて終わっただけかも(苦笑)


kyoさん、それではまた(^・^)
編集済


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滅びる  投稿者: 風来  投稿日: 8月 4日(木)21時29分36秒
幾民と軍国主義の滅びた日「広島」の地に消えることなく

黒路さん、こんにちは一週間ばかり東北をドライブして楽しんできました。


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う〜ん、難解!  投稿者: kyo  投稿日: 8月 4日(木)01時20分27秒
未来都市の崩えゆく様の幻影が死神よりの砂の果実か

炎より吐き出す煙のゆらめきは亡国おしむレクイエムかも

あは〜、的外れでしたか?ちょっと苦し紛れです。


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kyoさん、すいませ〜〜ん(^_^;)  投稿者: 黒路よしひろ  投稿日: 8月 3日(水)23時43分54秒
いま気付いた…

>耐え難き心の糸の絡まりを解しあぐねて忘却とする

この歌は、「亡ぶ」から「忘却」という文字を連想して詠んでいたのですね^^;
僕の添削例だと題詠にならないですね。

そうか〜、そうすると忘却以外の文字は使えないのか…
う〜ん、それなら初句のほうをもう少し柔軟性のある言葉にしてもいいかも。

もどかしき心の糸の絡まりを解しあぐねて忘却とする

たとえばこんなふうに^^
これだと「耐えられない」ことはないので結句の無理がなくなるように思います。
まあ、これもあくまで参考までにね^^;


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亡国  投稿者: 黒路よしひろ  投稿日: 8月 3日(水)23時19分26秒
ほろびゆく国の炎は黒いのよ魚のように燃えているのよ


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砂の果実  投稿者: 黒路よしひろ  投稿日: 8月 3日(水)11時54分30秒
死神がくれた果実はサラサラと砂のごとくに崩れて落ちた


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kyoさん、こんばんは〜^^  投稿者: 黒路よしひろ  投稿日: 8月 2日(火)22時38分1秒
>絶滅の危機といわれる種の保護を元凶なりしヒトが行ふ

はははは、そうそう、人間が滅びればすべて解決するんですよね、環境破壊問題は…
って、まあ、そういうわけにも行かなくて「科学の力で壊したものは科学の力で再生しよう」という、前向きといえば前向きなことをやっているわけですね、我々人類は(笑)

えっと、この歌、なかなか素敵に詠めていると思いますよ♪
最初「ヒト」の片仮名表記はちょっと気になったんだけど、サル目(霊長目)ヒト科ヒト種という科学的な意味合いを出そうとすれば、このほうがいいのかもしれませんね^^

ただ、結句の「行ふ」を旧仮名にするのなら「いわれる」も「いはるる(←合ってるのか、これ?)」としなければいけませんね。
うん、でもこの場合、結句を「行う」として口語にしたほうが歌の(科学的な?)イメージには合うように思いますけど。

絶滅の危機といわれる種の保護を元凶なりしヒトが行う

こんな感じで。
まあ、推敲の参考までにね^^



>耐え難き心の糸の絡まりを解しあぐねて忘却とする

う〜〜ん、この歌、四句目まではすごく素敵なんだけど、ちょっと結句が意味的にピンとこないなあ〜^^;
とくに初句で「耐え難し」と言っているのに、忘却とする(忘れるとする)というのは矛盾しているように感じます。
そうだなあ〜、ここはちょっと単純だけど…

耐え難きこころの糸の絡まりを解しあぐねて憂鬱な日々

こんな感じの言葉を持ってきたほうがいいんじゃないのかな。
ま、これも推敲の参考までに。



>今はただ遠い記憶にうすれゆく恋のなきがら砂にうずめむ

うんうん、kyoさんの恋歌、ほんとに素敵ですよね〜〜(^・^)
ただ、上の句が「遠い記憶にうすれゆく」だと、結句の「砂にうずめむ」が生きてこないように思います。

この歌は「記憶の中で薄れてしまう恋ならいっそ自分の手で砂に埋めて葬ろう」という意味ですよね?
そうだなあ〜、たとえば…

今はただ遠く薄れてゆくだけの恋のなきがら砂にうずめむ

うん、こんな感じのほうが(意味が)上手く伝わるんじゃないかな^^
「遠い記憶」とまで言ってしまうのは、ちょっと説明っぽく感じますしね。

あと、(元歌もそうだけど)これだと二句、四句、結句が同じ音割れ(3・4)でちょっと「調べ(リズム)」が悪いので…

今はただ遠く薄れてゆくだけの恋のなきがら砂浜に埋む

結句だけでもこんなふうにするといいかもしれませんね^^
kyoさん、それではまたね〜(^・^)
編集済


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磯さん、ども〜^^  投稿者: 黒路よしひろ  投稿日: 8月 2日(火)19時07分14秒
>この国が滅びるときはいかなるか総理の顔を浮かべてみたり

う〜〜ん、たしかに今の政界の混乱には困ったものですね^^;
もっとほかに議論しなければいけない大切なことがあるように思うんだけど…

うん、この歌、なかなか上手く詠めていると思いますよ♪
このままでもまあ、問題はないんだけど。
ただ、二句、四句、結句と同じ音割れ(4・3)で、ちょっと「調べ(リズム)が」単調なので…

この国が滅びるときはいかなるか総理の顔を思い浮かべり

こんなふうにしてはどうでしょう。
あと、さらに倒置法を用いて…

この国が滅びるときはいかなるか思い浮かべり総理の顔を

とするのもいいかもしれませんね^^
まあ、推敲の参考までに。



>亡国は我が決めることでなしこの為政者の胸先三寸

初句の「亡国」は「滅んだ国」という意外に、「国を滅ぼすこと」という意味もあるのでこの使い方でもいいのかな?
ちょっと自信ないけど^^;
もし駄目だった場合、「滅亡は」としてもいいかもしれませんね。
(まあ、「亡国」でも大丈夫だと思いますけど)

えっと、二句目の字足らず、ここは「我が」でなく「我らが」としてもいいのではないでしょうか。
あと、結句の字余りはまあ、この場合構わないと思うんだけど、一応定型に収めるパターンも考えるなら…

亡国は我らが決めることでなしあの為政者の判断次第

こんな感じにも出来ますね。
四句目の「この為政者」は「あの為政者」としたほうが自然だと思います。
まあ、これも推敲の参考までにね^^



>悲しくも亡び去りたる河童国遠野の里に夢をふたたび

はははは、河童の国できましたか(笑)
さすがに磯さんだなあ〜〜
(でも、河童のお嫁さんていったい…)

う〜ん、そうですね、この歌はこのままでも充分だと思いますよ。
まあ、河童国を強調する意味で記号符を付けてみるのもいいかもしれないけど。

悲しくも亡び去りたる「河童国」遠野の里に夢をふたたび

うん、このほうが見た目にすっきりしますね^^
それでは磯さん、また楽しい歌、期待してま〜〜ス♪


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kyoさん、ども〜〜(^・^)  投稿者: 黒路よしひろ  投稿日: 8月 2日(火)16時48分51秒
>歴史的仮名遣いと文語がセットと思えることがあり、文語にも新旧あるのでしょうか?

えっと、短歌の世界では一般的に歴史的仮名遣いのことを「旧仮名遣い」現代仮名遣いのことを「新仮名遣い」と呼ぶことが多いので、ここでも一応そう呼んでおきますね。

kyoさんのおっしゃられるように(短歌の世界においては)旧仮名遣いは文語とセットのようなところがあります。
ただ、もちろん、文語短歌を新仮名遣いで表記してもまったく問題はありませんよ^^

この場合、気を付けなければいけないのは一首のなかでの旧仮名遣いと新仮名遣いの混同は基本的に認められないということです。
つまり、旧仮名遣いを使うのであれば一首すべてを旧仮名で統一しなければいけないということです。


あと、口語短歌についてですけど、口語の場合は基本的に新仮名遣いのみで表記するのが基本です。
まあ、このあたりについては問題ないと思いますけど^^


旧仮名遣いは正直言ってなかなか難しいですね(笑)
新仮名と旧仮名の対照辞典のようなものがあればいいんだけど、そういうものがあるようにもないし^^;

まあ、分からないことがあったら遠慮せずどんどん質問してください。
僕に分かるような質問なら、なんとか答えていきますので(って、頼りない話だなあ〜・笑)


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かっぱ国  投稿者: 磯  投稿日: 8月 2日(火)11時56分49秒
悲しくも亡び去りたる河童国遠野の里に夢をふたたび


遠野から山形県に河童がお嫁に来ています
編集済


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おはようございます  投稿者: 沙羅  投稿日: 8月 2日(火)07時20分47秒
歌の音読もしなければいけないですね。

字面だけでまあまあいいのじゃないかと思っていても調べが悪い時があるのですね。


>亡びゆく恐竜のごとクレーンは頭もたげて夕映えに吼ゆ

一応これで決定。



kyoさん

>今はただ遠い記憶にうすれゆく恋のなきがら砂にうずめむ


私も『砂』の時、同じようなテーマで考えていたけれど、まとまらなかった。
八月の砂に対比して9月の砂という言葉にこだわりすぎていたかもしれない。

『亡骸』という言葉いいですね。
私もテーマは別で『亡骸』が入った歌を考えてみよう。


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お題「亡ぶ」  投稿者: kyo  投稿日: 8月 2日(火)02時08分46秒
絶滅の危機といわれる種の保護を元凶なりしヒトが行ふ

耐え難き心の糸の絡まりを解しあぐねて忘却とする

今はただ遠い記憶にうすれゆく恋のなきがら砂にうずめむ

先日は、歴史的仮名遣いついてのご指導ありがとうございました。まだちょっと分からない所があります、歴史的仮名遣いと文語がセットと思えることがあり、文語にも新旧あるのでしょうか?


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亡国  投稿者: 磯  投稿日: 8月 1日(月)22時52分38秒
この国が滅びるときはいかなるか総理の顔を浮かべてみたり

亡国は我が決めることでなしこの為政者の胸先三寸




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沙羅さん、こんばんは〜^^  投稿者: 黒路よしひろ  投稿日: 8月 1日(月)22時29分53秒
>亡びゆく恐竜のごとクレーンは頭をもたげ夕映えに吼ゆ

そうそう、クレーンてブロントサウルス科の恐竜みたいに見えますよね〜(笑)
えっと、「滅びゆく」という進行形の表現はちょっと気になったんだけど、この場合、亡びゆく者の悲哀を表現したいわけだから「亡びたる」では意味が変わってしまうわけですね。
うん、ここはまあ、このままでいいか。

ただ、この歌、声に出して読んでみると分かるんだけど、一句一句で「プツリ・プツリ」と「調べ(リズム)」が途切れてしまってるですよね^^;
ここは四句目の「頭をもたげ」を「頭もたげて」としてはどうでしょう。
こうすることで四句目の頭から結句にかけてスピード感が出て、「調べ(リズム)」が滑らかになるように思います。

亡びゆく恐竜のごとクレーンは頭もたげて夕映えに吼ゆ

まあ、推敲の参考までにね^^
ふう〜〜、それにしても暑い日が続くなあ〜


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『亡ぶ』  投稿者: 沙羅  投稿日: 8月 1日(月)15時11分7秒
亡びゆく恐竜のごとクレーンは頭をもたげ夕映えに吼ゆ


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★お題は『亡ぶ』★  投稿者: 黒路よしひろ  投稿日: 8月 1日(月)00時04分36秒
★次回のお題は『亡ぶ』、期限は八月十四日(日)です★

「滅亡」「亡国」など、亡ぶという言葉から連想するものなら何でもけっこうです。
前回のお題『砂』も八月七日(日)締め切りまで、まだ受け付けております。


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決定  投稿者: 沙羅  投稿日: 7月31日(日)22時32分42秒
>ヒリヒリと焼け付くような青春の足跡続く八月の砂


他にも考えましたが、結局黒路さんの添削のとおりになりました。


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ドドリアさん、ども〜〜(^・^)  投稿者: 黒路よしひろ  投稿日: 7月31日(日)21時51分17秒
>朝ごはん二人ですするおみそしる ジャリと音するオヤジの努力

はははは、これはシジミのおみそ汁なのかな^^
吐ききらなかった砂が残ってることってよくありますね。
うん、この歌、「砂」といわずにそれを表現しているあたりなかなか上手く詠めていると思いますよ♪

ただ、全体的に「朝ごはん」「おみそしる」と体言止(名詞で終わる)が多いので、ちょっと「調べ(リズム)」が途切れ途切れになってしまってますね^^
ここは初句を「朝食に」としてはどうでしょう。

あと、下の句にはやはりちょっと無理を感じますね^^;
この歌の場合、「砂」入れないほうがよいですが、「ジャリと音する」だけでは説明不足な気もします。
そうだなあ〜、たとえば「しじみ」とかを入れてみてはどうでしょう?

朝食に二人ですするおみそ汁 しじみを噛めば<ジャリ>と音する

こんなふうにすると、さらに歌の意味が分かりやすくなるのではないでしょうか。
まあ、推敲の参考までにね^^

ドドリアさん、それではまた♪


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お題「砂」  投稿者: ドドリア  投稿日: 7月31日(日)02時26分6秒
こんばんは、適当なのがひとつ出来たので拙いやつですが置かせて頂きます。

朝ごはん二人ですするおみそしる ジャリと音するオヤジの努力


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沙羅さん、こんばんは〜^^  投稿者: 黒路よしひろ  投稿日: 7月31日(日)00時56分1秒
ああ、「○○」は「○○」でしたか、とんでもない質問しちゃったな(笑)
「皆今の○○暑い(←一応伏字)季節に」だったら、僕もひょっとしたら分かったかもしれないけど…^^;


>瑠璃色のガラスの瓶に閉じ込めた星の砂漠は夏の思い出

うんうん、僕が添削した「ガラス細工」は「琉球ガラスってガラス細工か?」と自分でも不満だったのでこの方が素敵だと思います^^

なるほど、「星の砂漠」は有孔虫の遺骸が堆積している浜のことでしたか。
僕はみたことがないけれど、きっと素敵なんでしょうね〜☆

この歌、「琉球ガラス」を入れた歌をもう一首詠んで、沖縄を詠った連作の中に入れてみるのもいいかも知れませんね。



>ひりひりと焼け付くような青春の足跡つける八月の砂

>「ヒリヒリと焼け付くような」は「青春」にかけたかったのです。

う〜〜ん、なるほど。
そう言われてみるとこのままでもいいような気もしてきた(笑)

ただ、僕はどうも四句目「つける」は気に入らないです^^;
「足跡つづく」とかの客観的な表現のほうが、説明っぽさがなくていいんじゃないかな。


えっ、『八月の濡れた砂』ですか?
さすがに知らないです〜(笑)
ついでに石川セリさんも^^;
でも、そういう思い入れのある言葉を使いたいって気持ちはよく分かりますよ〜

僕の場合だったら、中谷美紀の歌、「砂の果実」とかかな…(←「だったら短歌詠めよ!」って言われそうだけど・苦笑)

うん、まあ、そういう沙羅さんの想いが一番よく表現できていると思う形に、ご自身で推敲してみてください♪

さて、もう寝よ。。


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kyoさん、こんばんは〜〜(^・^)  投稿者: 黒路よしひろ  投稿日: 7月31日(日)00時03分59秒
えっと、歴史的仮名遣いは文語とは基本的に意味合いが違いますね^^;

歴史的仮名遣いとは、平安時代中期以前の文献にみられる仮名遣いを手本にした仮名遣いのことで、明治政府が採用し第二次世界大戦前まで仮名表記の基準でした。

ただ、扇(おうぎ)を「あふぎ」、蝶(ちょう)を「てふ」、などと書くなど実際の発音からは類推できないものが多く、見直しをめぐる動きが活発になり、1946年文部省が「現代かなづかい」の告示、採用に踏み切り現代表記の基礎が築かれました。

その後、改訂版の「現代仮名遣いが」告示され浸透、定着していったわけです。

まあ、細かいことを書いても仕方がないと思うので、このあたりで止めてておきますけど、つまり「歴史的仮名遣い」とはあくまで発音をどう書き記すかの仮名表記のことで、文体としての「口語文」「文語文」とはあまり関係がないですね。
(例によって、僕の言うことなので頼りないけど^^;)


>ジンフィズのさっぱりとした酔いのせい別れを告げる君がきれいだ

おお〜〜、kyoさんこの歌、素敵じゃないですか!
下の句のキザな台詞も効いてますねえ〜〜(笑)

えっと、僕も基本的に口語短歌しか詠まないので、kyoさんのおっしゃることはよく分かりますよ^^
以前、ある方(ここの参加者じゃないです)が、「口語短歌が今後の短歌界を背負っていけるとはとうてい思えない」とおっしゃっていたんだけど、このあたりはどうなのかなあ〜

時代は若者が創るものだから僕は少なくとも、文語短歌が滅びる可能性(危険性)はあっても口語短歌が滅びることはないと思う…

いや、逆の言い方をすれば、そういう(文語短歌が滅びる)危険性を感じているからこそ、先の方もああいう発現をされたんだろうな。
僕が最近、文語について勉強し始めてるのもひとつにはそういう危険性を感じているからだし。

うん、口語でしか表現できないものがあるように、やはり文語でしか表現できないこともあるわけで、どちらも大切に詠いついでゆけるのが一番の理想ですよね(と、最後は奇麗ごとでまとめてみた^^)



それと、短歌は本来、文語なら文語、口語なら口語で一首を統一するのが基本ですが、最近では文語と口語の混同も許容するような動きになってきているようですね。
ここでも当面、文体の統一についてはあまりこだわらないという方針でやっていますので、皆さんそのあたりのことはご了承下さいね〜(^・^)


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スズメさん、ども〜〜(^O^)/  投稿者: 黒路よしひろ  投稿日: 7月30日(土)21時34分26秒
こちらでお会いするのは初めてですよね。
まあ、遠慮せずごゆっくりしていってください(お茶でもど〜ぞ・笑)

>砂よりも細かき粒になってゆく君と過ごした夏の思い出

おお〜〜、この歌、スズメさんらしくってすごく素敵ですよ〜♪
「砂よりも細かき粒」という表現が、題詠であることを感じさせない魅力を持っていますね^^

うん、基本的にはこのままで充分だと思いますよ。
まあ、あえて厳しく指摘するなら四句目と結句の音割れが同じ(3・4)でちょっと「調べ(リズム)」が単調な気もするので…

砂よりも細かき粒になってゆく君と過ごした思い出の夏

といった感じにするのもいいかもしれませんね^^
(でも、ちょっと意味は変わっちゃうのかな?)
ま、あくまで推敲の参考までに(笑)

それではスズメさん、これからもまた題詠の歌が出来たらどんどんお願いしますね〜
よろしく!


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磯さん、こんばんは〜(^・^)  投稿者: 黒路よしひろ  投稿日: 7月30日(土)17時13分19秒
>おらの村さらさらさらと竹群を砂の流るる音ぞ聞こうる

えっと、「竹群」というのは何なのかな?
「竹藪」のことでしょうか。
そこの中を砂の流れる音が聞こえる…

つまりこの歌は「竹の葉の音が砂の流れる音のように聞こえる」という意味でしょうか?
う〜〜ん、それ以外に解釈できないので一応その方向で添削してみますね。

まず、初句の「おらの村」は面白いんだけど、この場合、下の句の文語とあまりにもギャップが大きすぎるように感じます^^;
ここは上の句を…

我が村の竹群のなかサラサラと砂の流るる音ぞ聞こうる

といった感じにしたほうがいいのではないでしょうか。
あと、下の句ですけど…


>るる、うる、此れでいいのかな

えっと、「砂の流るる」はこれでいいと思います^^
ただ、「聞こうる」はちょっとおかしいですよね。

ここは(偶然なのかな?)kyoさんのところで説明した「係り結び」の形になっていますね。
係り結びの法則にあわせると、「ぞ」の後は「連体形」がきます。


係りの助詞  働き     結びの活用形
----------------------------------------
ぞ      強意      連体形
なむ     強意      連体形

や      疑問・反語   連体形
か      疑問・反語   連体形

こそ     強意      連体形
----------------------------------------


この場合、「聞こえる」の文語「聞ゆ」の連体形は「聞ゆる」ですね。

未然形  聞(え)ず
連用形  聞(え)たり
終止形  聞(ゆ)終止
連体形  聞(ゆる)時
已然形  聞(ゆれ)ども
命令形  聞(えよ)命令

(ヤ行下二段活用)


ですからこの結句は「音ぞ聞ゆる」とするべきです。

我が村の竹群のなかサラサラと砂の流るる音ぞ聞ゆる

こんな感じで。
ただ、これだとやっぱり全体的に歌の「調べ(リズム)」が悪いですよね^^;
ここは係り結びにせず「砂の流るる音聞ゆなり」としてはどうでしょうか。

我が村の竹群のなかサラサラと砂の流るる音聞ゆなり


まあ、まだ「砂の流るる音」がなんなのかはっきりしないけど、でもそれを言っちゃうと面白くないような気もするし…
(というか、僕自身もほんとは何の音なのか分かってないけど^^;)

うん、一応、こんな感じで推敲の参考にでもしてみてください。
磯さん、それではまた♪


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推敲2  投稿者: 沙羅  投稿日: 7月30日(土)11時04分22秒
>瑠璃色のガラスの瓶に閉じ込めたさんごの砂は夏の思い出

これにするとわかりやすい代わりに事実を述べただけ。

題詠でなかったら
>瑠璃色のガラスの瓶に閉じ込めたさんごの星は夏の思い出

にしたいですが。


ということで不十分ながら

>瑠璃色のガラスの瓶に閉じ込めた星の砂漠は夏の思い出

に決定します。



「ヒリヒリと焼け付くような」は「青春」にかけたかったのです。

ある意味渇望の時代である『青春』、それと現実の夏の焼けた砂浜をオーバーラップさせたかったのですが、青春を主格にして擬人化するには無理がありますね。

それと『八月の砂』という言葉に特別の思い入れがあります。

昔『八月の濡れた砂』という映画と、主題歌 (歌手 石川セリ)がありました。
この歌がまた暗くてアンニュイな歌で・・でもとっても好き。

この歌は全面的に見直してみます。


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推敲  投稿者: 沙羅  投稿日: 7月30日(土)06時29分18秒
>瑠璃色のガラスの瓶に閉じ込めた星の砂漠は夏の思い出

「星の沙漠」は沖縄のお土産の「星の砂」のつもりだったのですが、解りにくいですね。

「星の砂」を知っている人ならイメージしてもらえるかなと思ったのですが。

それで琉球の言葉にこだわっていたのですが、これははづしました。

瑠璃色のガラスの瓶が地球で、星の砂が沙漠・・・


沖縄は1泊旅行がお店の抽選で当たっていってきたことがあるんですよ!

○○暑いは・・・くそ暑いです・・・イヤン

5句結句はもうちょっとと考えます・・夫がおきてきた
編集済


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沙羅さん、こんばんは〜♪  投稿者: 黒路よしひろ  投稿日: 7月29日(金)23時15分20秒
((デッカイ態度・笑))は、べつに沙羅さんというわけでもなかったんだけど^^
いや、kyoさんの「できの悪い弟子」発言で以前、ややさんもトピックのほうで似たようなことを言ってたなあ〜、と思い出しただけです。
たしか昔、「不出来な生徒です」とかね(笑)

>瑠璃色の琉球ガラスに閉じ込めた星の砂漠は夏の思い出

うんうん、この歌、さすが沙羅さんといった感じです。
「琉球ガラス」は沖縄県の恩納村の伝統工芸品ですね。
沙羅さんは沖縄にも行ったことがあるのかな^^

えっと、二句目の字余り、どうしても「琉球ガラス」でないと駄目なのでしょうか?
二句目の字余り八文字音割れ(4・4)はどうしても表現の緩み、不備の結果の表れとして指摘されてしまうので、なるべくなら避けたいところです。
う〜ん、そうですねえ〜「琉球ガラス」を入れるのでしたら、いったん歌をばらして結句などに持ってくるのが無難かな^^;

もし入れなくてもよいのでしたら…

瑠璃色のガラス細工に閉じ込めた星の砂漠は夏の思い出

こんな感じでもいいように思いますけど。
あと、四句目の「星の砂漠」の意味もちょっと分からないので、はっきりとは言えないんだけど、下の句は…

瑠璃色のガラス細工に閉じ込めた星の砂漠とあの夏の日々

こんなふうにしては駄目なのかな。
まあ、そのあたりのことを踏まえて、あとはまたご自身で考えてみてください^^



>ひりひりと焼け付くような青春の足跡つける八月の砂

えっと、この歌は沙羅さんの青春時代を思い出して詠ったということでしょうか?
う〜〜ん、この語順だと「焼け付くような」が「青春」にかかっているような感じにも取れてしまいますよね^^;
あと、「足跡」をつけているのが「八月の砂」のようにも取れる(苦笑)

そうだなあ〜、ここは…

ヒリヒリと焼け付くような砂浜にわが青春の足跡のこす

こんなふうにしたほうが無理がなくていいんじゃないかな^^
「ひりひり」は平仮名だとヒリヒリ感が出ないように思うので、片仮名のほうがいいかも。
ま、これも推敲の参考までに♪

ところで沙羅さん、「皆今の○○」てなに??
いや、ほんとに分からないんですけど(笑)


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正道さん、はじめまして〜(^・^)  投稿者: 黒路よしひろ  投稿日: 7月29日(金)19時29分29秒
黒路(くろみち)といいます、どうぞよろしくお願いしますね。
えっと、ややこしくって申し訳ないのですが、この掲示板は一応「題詠」専用になっています^^;

現在のお題は…

『亡ぶ』八月十四日(日)締め切り

『捜す』八月七日(日)締め切り

の2つです。(お題はこの掲示板で毎週月曜日に発表しています)

まあ、ご存知なくて自由詠を投稿してくださる方が多いので、いつも一度目だけは自由詠でもOKということにしていますけど(笑)

ちなみにYahoo!のIDを持っていらっしゃるのでしたら、トップページの一番下にある「短歌HP紹介(自選OK)」という掲示板のほうで自由詠の募集もしていますので、よかったら利用してみてくださいね。


>帰り際手を振りながら微笑むが心の中は寂しい気分

うんうん、この歌、なかなか素敵に詠めていますよ〜♪
大切な人とのお別れの時間は、やっぱり切ないものですよね^^
でも笑顔で送ってあげたい、そんな複雑な心情が上手く表現されています。

そうですねえ〜、基本的にはそんなに気になるところもないんだけど。
ただ、三句目は「微笑めど」としたほうが歌の「調べ(リズム)」がよくなるように思います。

帰り際手を振りながら微笑めど心の中は寂しい気分

うん、こんな程度で充分かな^^
まあ、さらにこだわるなら二句目と三句目は逆にしたほうが説明っぽさが薄れるようにも思いますが。

あと、漢字表記はあまり多いと短歌が(見た目に)短くなってしまいますよね。
歌人の高野公彦さん曰く「短歌の天地は長いほうがいいです」だそうなので…^^

帰りぎわ微笑みながら手を振れど心の中はさびしい気分

うん、こんな感じにしてみてもいいかもしれませんね。
まあ、推敲されるときの参考にでもしてください^^

正道さん、それではまた♪
編集済


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ドドリアさん、どもども^^  投稿者: 黒路よしひろ  投稿日: 7月29日(金)19時27分8秒
初めての方の短歌を優先的にお返事しておきますね〜(笑)

>夕暮れに一人砂場で山崩すまだ現れない影を待ちつつ

「現れない影」、僕は説明どおりの情景を想像しました^^
うん、この歌、そういう(説明してくださった)情景を充分上手く表現できていますよ♪
というか、僕は実際にドドリアさんが幼いころにそんな寂しい経験をされていたのかと思ったぐらいです。

そうだなあ〜、この歌、ほとんど気になるところはないんですけど…
ただ、四句目の字余りはやはり避けたいので「まだ現れぬ」としてもいいかもしれませんね。

あと、漢字表記が多いとどうしても堅苦しい印象を与えてしまうので、そのあたりをいろいろと変えてみてもいいかも。
一応、添削では「一人」を平仮名にしてみました^^

夕暮れにひとり砂場で山崩す まだ現れぬ影を待ちつつ

三句目と四句目の間は、間を持たせる意味もあってスペースを入れてみましたが、これはまあどちらでもいいかな。

うん、こんな感じでまた推敲の参考にでもしてください。
ドドリアさん、それではまた(^・^)


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こちらこそ  投稿者: ドドリア  投稿日: 7月29日(金)17時01分50秒
kyoさん,沙羅さんはじめまして。よろしくお願いします。

>「現れない影」ってだれだろう?
特に深い意味はないんです。ただ昔本かなんかで子供が友達なんかが皆帰っても一人親を待っているっていうシーンを読んだことがあったんでそれを思い出しながら作りました。
その辺りも全く表現出来ないんで嫌にんります。


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ドドリアさん  投稿者: 沙羅  投稿日: 7月29日(金)14時17分16秒
はじめまして、よろしくね!


和気藹々と短歌の勉強をしています。

楽しいですよ♪


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(無題)  投稿者: 正道  投稿日: 7月29日(金)11時32分35秒
帰り際手を振りながら微笑むが心の中は寂しい気分


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夜更かし  投稿者: 沙羅  投稿日: 7月29日(金)01時09分31秒
夫が御前様でこんな時間まで起きてます。
明日は5時半起きだっつぅぅに!


>「ジンフィズのさっぱりとした酔いのせい別れを告げる君がきれいだ](kyo)

えっ!こんなの短歌じゃないって、そうかも・


kyoさん、私は万葉集や百人一首に子供の頃親しんだので文語の方がしっくり来るのです。

でも現代の短歌は口語が主流のようです。


kyoさんの歌は短歌そのものですよ!

もっと崩している歌も多いようです

伝統にとらわれない若い人の歌もいいものですね。

この歌はジンフィズのさっぱりとした味と炭酸の刺激のイメージが、一見さわやかな現代風別れを象徴していて素敵です。
でも「きみがきれいだ」の言葉に言えない思いがこめられていますね。
編集済


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こんばんは  投稿者: kyo  投稿日: 7月29日(金)00時33分8秒
黒路さん、お疲れのところ有難うございます、大変参考になりました。

ドドリアさんよろしく!
「現れない影」ってだれだろう?なんて詮索は野暮ですかね。

沙羅さんの返歌

>「刺すような君の言葉に隠された優しき心今宵ほの見ゆ」(沙羅)

なるほど、この様な切り口もあるんですね。今宵と時間を取り入れたことで優しさを発見した喜びが伝わってくる。一語の大切さが解ります。ところで文語と歴史的仮名遣いは同じなんですか?恥を承知で聞くんですけど、あはは
僕は、文語が苦手なのでなるべく口語で詠おうとしているのですが知らないうちに文語が混じってしまいます。確かに文語は短歌のリズムに合っているのは認めるんだけど・・・
こういう話は追々ね。

返歌の返歌

「ジンフィズのさっぱりとした酔いのせい別れを告げる君がきれいだ](kyo)

えっ!こんなの短歌じゃないって、そうかも・・・


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ドドリアさん^^  投稿者: 黒路よしひろ  投稿日: 7月29日(金)00時07分15秒
はいはい、ご丁寧にどうもです(笑)
さて、明日は早いので僕はもう寝ますね。

皆さん、お休みなさ〜〜いm(_ _)m


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kyoさん、こんばんは〜^^  投稿者: 黒路よしひろ  投稿日: 7月28日(木)23時36分22秒
>天と地を返せば落ちるサラサラと時の重さは光ひきゆく

いや〜、なるほどなるほど、クイズみたいですね(笑)
うん、これは砂時計を詠んだものなのかな?

そうだなあ〜、この歌、やっぱりちょっと変に凝りすぎのような感じはしますね^^;
ここははっきりと「砂時計」とかいう言葉を入れて分かりやすくしたほうがいいと思いますよ。

天と地を返せば落ちる砂時計 時の重さをサラサラとひく

こんな感じで^^
kyoさんは、ほんとに実力はあるので普段の自然体で充分ですよ(笑)



>打ち寄せる波はのぼりて引き返し夏陽盗んで砂にまぎるる

うんうん、この歌、なかなか面白くて素敵です♪
ただ、二句目の「のぼりて」はちょっと意味的に不自然なので「彼方へ」とかのほうがいいように思います^^

あと、結句の「まぎるる」は文語「まぎる」の連体形ですよね。

未然形  紛(れ)ず
連用形  紛(れ)たり
終止形  紛(る)終止
連体形  紛(るる)時
已然形  紛(るれ)ども
命令形  紛(れよ)命令

(ラ行下二段活用)


えっと、文末は普通、終止形で終わるのが基本です。

連体形で結句を絞める終わり方は基本的に「係り結び」意外では使えないのです^^;
「係り結びの法則」については、語るとまたまた長くなってややこしくなるのでさらりとだけ触れておきますが、たとえば…

風ふけばさやぎの音の絶えまなき山笹のうえに雪ぞつもれる  斉藤茂吉

垣山にたなびく冬の霞あり我にことばあり何か嘆かむ     土屋文明


これらの歌の、「雪【ぞ】つもれる」「何【か】嘆かむ」のように前の部分に「ぞ」や「か」をつけて終わりを連体形で結ぶことで意味を強めたり、疑問や反語の働きをさせることです。


一応、分かりやすく書いておくと(例によってちっとも分かりやすくないけど^^;)

係りの助詞  働き     結びの活用形
----------------------------------------
ぞ      強意      連体形
なむ     強意      連体形

や      疑問・反語   連体形
か      疑問・反語   連体形

こそ     強意      連体形
----------------------------------------

こんな感じです。
たとえば「水流る」を、この表に当てはめて係り結びの形にすると

<ぞ>   水【ぞ】流『るる』  (連体形)
<なむ>  水【なむ】流『るる』 (連体形)

<や>   水【や】流『るる』  (連体形)
<か>   水【か】流『るる』  (連体形)

<こそ>  水【こそ】流『るれ』 (已然形)


こんなふうになるわけです。
(僕の言うことなので、どこまで正しいのか頼りないですが^^;)

まあ、余計な話が長くなりましたが、つまりこの歌の場合は結句は終止形でなければいけないということですね^^

打ち寄せる波は彼方へ引き返し夏陽ぬすんで砂にまぎれる

うん、こんな感じでいいんじゃないかな^^
「ぬすんで」が口語なので、結句も口語で「まぎれる」でいいと思いますよ。



>潮騒を遠くに聞きてうつぶせば夏のおもいで砂にしみこむ

おお、この歌、素敵ですよ〜〜♪
二句目は「遠く聞きつつ」だと、全体の「調べ(リズム)」が単調になってしまうのかな。
その場合、結句を「砂浜に染む」とするのもいいかもしれませんね^^

潮騒を遠く聞きつつうつぶせば夏のおもいで砂浜に染む

こんな感じで。
うん、でもこの歌は、もとのままでも充分素敵だと思いますよ。

kyoさん、それではまた(^O^)/


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返信ありがとうございます  投稿者: ドドリア  投稿日: 7月28日(木)21時56分50秒
黒路さん返信ありがとうございます。こんな初心者快く迎えていただきありがとうございます。こんな未熟ものですがよろしくお願いします。


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風来さん、こんばんは(^・^)  投稿者: 黒路よしひろ  投稿日: 7月28日(木)21時45分22秒
>日差しあび砂場で遊ぶ子供らをやさしく包む麦わら帽子

うんうん、この歌、ほんとに素敵ですよ〜♪
一瞬、風来さんじゃないのかなと思ってしまいました(大笑)

まあ、あえて厳しく指摘するなら二句、四句、結句の音割れがすべて(4・3)でちょっと「調べ(リズム)」が悪いようにも思いますが…
でも、たまにはそんな歌もあってもいいかな。
うん、この歌はこのままで充分だと思います。
ほんとに素敵ですよ^^



>公園の砂場で遊ぶ幼子と見守る親の楽しげな声

う〜〜ん、風来さん、どうしたんでしょうねえ〜
この歌も、ほんとに上手く詠めていますよ〜^^

しかも「客観的に情景を読み取る」という風来さんらしさを失わずに上達しているところも、非常に高く評価できるポイントです。
うん、この歌もこのままで充分ですね。



>引潮のあとに疎らな砂穴の貝を掘りあて子供が叫ぶ

この歌、「疎らな砂穴」という表現がすごく素敵ですね^^
僕は今回歌の中では、この歌が一番好きかな(笑)
うん、コメントは短くなるけどほんとに上手く詠めていると思います。



>砂浜に二人で書いた愛の文字よせ来る波に抱かれて沖へ

この歌も、基本的にはこのままで充分だと思います^^
まあ、あえて言うなら結句の「抱かれて」は「抱(いだ)かれ」のほうが歌に格調さが出るようにも思いますが。

砂浜に二人で書いた愛の文字よせ来る波に抱かれ沖へ

あと、「よせ来る」は「寄せくる」として前の文字との間をスペースで区切ったほうが読みやすいかもしれませんね。

砂浜に二人で書いた愛の文字 寄せくる波に抱かれ沖へ

こんな感じで^^
ただ、この歌ももとのままでも充分通用することは確かですよ。



>砂浜の幾人たちの足跡を波がなぞりて新たな砂地

「幾人たち」という表現が、すごく新鮮ですね(笑)
ただ、四句目は「波が」よりも「波は」としたほうがいいんじゃないかな。

「が」と「は」の使い方については、書くと長くなるのでまた他の機会にしますが、一応今回の場合の基準として、砂浜にいて波が寄せて来ているのは充分承知の事実ですよね。

一般によく言われることとして、「が」はまだ知らない未知の情報につき、「は」はすでに分かっていることにつくと言われています(もちろん、それだけが判断の基準にはならないですが。)
たとえば…

「男は部屋に入ってきた」

これだと、男が部屋の外にいる時点でその男の存在に気付いていたような意味になり…

「男が部屋に入ってきた」

これだと、部屋に入ってきた時点まで男の存在に気付いていなかったような意味になりますね。

ですので今回の場合、砂浜にいて波の存在に気付いていないとは思えないので…

砂浜の幾人たちの足跡を波はなぞりて新たな砂地

こんな感じで、「波は」としたほうがいいように思います。
あと、結句ですけど、まあ、このままでもいいとは思うんだけど、初句に「砂浜」と来ているので「砂地」ではちょっとくどいようにも感じますね^^;

砂浜の幾人たちの足跡を波はなぞりて白紙にもどす

うん、こんなふうにするのもいいかもしれませんね。
風来さん、それではまた^^


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